アメリカ(グランドサークル)

アメリカ入国

4/22にメキシコシティ→ロサンゼルスのフライトでアメリカ入国。私はアメリカ滞在中に学校に行くため、F1ビザでの入国。授業は5/22からだけれど、30日前の4/22から入国が可能。アメリカは行きたいところがたくさんあるので早め入国。ちなみに授業終了から60日間はアメリカに滞在できるので授業が終わったあとも7月いっぱいはアメリカをうろちょろする予定。

F1ビザによる入国審査では、パスポートと合わせてF1ビザとI-20も必要。預け入れ荷物に入れてしまわないように要注意。ビザ取得時に使用した銀行の預金残高証明書(英文)やらDS-160支払証明書等も念のため手元に持っていたけれど、こちらは求められず。
入国審査官からは入国目的、どこで勉強するのか、どのくらい勉強するのかを聞かれただけであっさり通過。
ちなみに私の行く学校では、SEVISとの関係でアメリカ入国後7日以内に、入国日や滞在先情報をWEB上で報告を求められた。忘れていると滞在に響くかもしれないので、こういう手続きは忘れないようにやりましょう。


グランドサークル概要

グランドサークルは、アメリカ南西部のレイクパウエルという巨大な人造湖を中心に半径230kmの円形を描いたとき、その中にの含まれるエリアのこと。10カ所の国立公園、16カ所の国定公園、19の国立モニュメントなどを含む巨大な自然地帯。グランドサークルには、世界遺産である「グランドキャニオン」、ヒーリングの聖地「セドナ」、「モニュメント・バレー」等の有名観光地が多く含まれる。

このうち国立公園は個別に入場料を払ってもよいけれど、いくつか回るのであれば年間パス(正式名称はAmerica The Beautiful Pass)がお得。1年間有効で、1枚の年間パスでオーナー2名を登録できる。グランドサークル内の国立公園の入場料はほとんど車1台30ドルで7日間有効(公園により値段や人数など微妙に異なるようですが)なのに対し、年間パスポートは車1台80ドル。しかもグランドサークルに限らずアメリカの国立公園はどこでも行ける。
2017/4/25から1年間有効で、もう1名オーナー登録できるので、もし行かれる方がいらっしゃればお譲りできるかと。と言っても、世界一周ルートのどこかでお会いできる方限定ではあるけれど…。
入場料と絡めて留意すべき点として、グランドサークルにはナバホ族居留地が含まれる。モニュメントバレー、アンテロープキャニオンがそう。そこはナバホ族が運営していて、アメリカの国立公園とは別な位置付け。ゆえに、上記2エリアの入場料は年間パスポートでは入れず、別途支払いが必要。

ナバホ族の話が出たところで時差にも言及しときます。ナバホ族はアリゾナ・ユタ・ニューメキシコ州にまたがる地を領有。アリゾナ州は夏時間を採用していないけれど、ナバホ族居留地は夏時間を採用。さらに言うと、ユタ州はアリゾナと同じ山岳部時間ですが夏時間を採用しているため、ナバホ族居留地と同じ時間になる。境界をまたいで時間が決まったイベントに参加する時はややこしい。

次にグランドサークルをどう回るか。グーグルマップ&地球の歩き方とにらめっこしながら、アメリカに入国以降を以下のように組んでみた。
4/22 メキシコシティ→ロサンゼルス(飛行機移動。ロサンゼルスの空港ホテルで1泊)
4/23 ロサンゼルス→フェニックス(飛行機移動。当初車移動を考えていたけれど6時間もかかることが判明したため飛行機に切り替え。フェニックスでレンタカーをゲットして2泊)
4/25 フェニックス→セドナ(車移動:2時間。セドナ1泊)
4/26 セドナ→グランドキャニオン(車移動:2時間。公園内ロッジに1泊)
4/27 グランドキャニオン→モニュメントバレー(車移動:3時間。パーク内ホテル1泊)
4/28 モニュメントバレー→ペイジ(車移動:2時間。ペイジ2泊でアンテロープキャニオンのアッパー&ロウワー、ホースシューベンド)
4/30 ペイジ→カナーブ(車移動:1時間。カンーブ5泊でサウスコヨーテビュート、ノースコヨーテビュート、ブライスキャニオン国立公園、ザイオン国立公園)
5/5 カナーブ→ラスベガス(車移動:3時間、ラスベガスでレンタカー返却)

グランドサークル内のスポットは、1日1ヶ所ずつ回るイメージ。もう少し詰め込むことも技術的には可能だけれど、車の運転もあるので、あまり疲れないようにと。

上記のようにいくつかの公園等を回るのであれば車は必須。レンタカーを事前予約し、フェニックスの空港でピックアップ。Dollar(ダラー)というアメリカのレンタカー屋さんで、13日間で15万円くらい…。中々お高い。日産SUVのROGUEというやや大きめの車にしたり、借りる営業所と返す営業所を別にできるようにしたこともある模様。
アメリカはご存知の通り何でも巨大。レンタカー屋さんも例にもれず巨大。巨大なフェニックス空港からレンタカーシャトルという専用バスに乗り、レンタカー会社複数社が集まる巨大なレンタカーセンターに。レンタカーセンターに着いたら各社のカウンターで手続き。アメリカで車を運転するには国際免許証と日本の免許証が必須。…がレンタカー屋さんのカウンターでは国際免許証しかチェックされず…。たまたまアバウトなお兄さんだったということかしら。

アメリカの運転については当初不安があったけれど、意外とできてしまうもの。私は東京では車の運転はしたことはなく、実家に帰った時にちょろっとする程度のペーパードライバーだけれど大丈夫だった。右側通行にもすぐに慣れる。ウィンカーを出そうとして、ついワイパーを動かしてしまうというアメリカ運転あるあるは何度もやったけれど…。


フェニックス

グランドサークルに行く前に、まずフェニックス在住の友人に会うことに。1月にニュージーランドのワイナリーツアーで出会ったAnnと、Annのお友だちのTiffanyとランチをしてフェニックスをぶらぶら。フェニックスにはショッピングモールもレストランも映画館も何でもある。これといって観光するところはないのだけれど、ボタニカルガーデンはたくさんのサボテンが楽しめる。

グランドサークル内では、このいかにもな形のサボテンは減ってしまうのでフェニックスで楽しんでおきましょう。ちなみにまだ4月にも関わらずフェニックスの昼間は暑くて日射しも強いので、朝早い時間に行くことを強くオススメします。

Ann とTiffanyにはグランドサークルの回り方等たくさんのアドバイスをもらい、SIMカードを買うのを手伝ってもらい、大変お世話になりました。日本に来たときは接待します。


セドナ
フェニックスから車でひたすら2時間北上。ボルテックスが集中している街なんだそう。

ボルテックスとはいわゆるパワースポット。中でもボルテックスが強いことで有名なベルロック、カセドラルロック、エアポートメサ、ボイントンキャニオンへ行ってみるものの、残念ながら私にはそういうスピリチュアルな力は無いようで、特に何も感じられず…。でもどこも景色が雄大で夕日とかには癒された…気がする。
写真はベルロック。その名の通りベルのような形でかわいらしい。

ボイントンキャニオンの夕日も美しい。


グランドキャニオン国立公園

セドナから車でこれまた2時間北上しサウスリムへ。フラッグスタッフからはUS-180を通るルートが最も美しいとのAnn情報。
言わずと知れたグランドキャニオン(下写真はサンセット)。

今までいたフェニックス、セドナに比べ、寒いし風も強いので防寒具が必要。ブライトエンジェルロッジという公園内のロッジに宿泊したけれど、ロッジから直接グランドキャニオンが見えるわけではないので、サンセットやサンライズを見に行くにはロッジから出ないといけない。朝夕のタイミングはこれまた寒いので暖かくしてください。園内各所にレストランやちょっとしたお店があり、食事には困らない。


モニュメントバレー

グランドキャニオンから北西へ車で3時間。
冒頭少し触れたアメリカ南西部の先住民である「ナバホ族」は、アリゾナ州からニューメキシコ州にまたがる砂漠地帯にアメリカ最大の部族保留地を領有している。「ナバホ・ネイション」と呼ばれるこの地で、ナバホ族は一定の自治権を保有し、多くは独自の生活と文化を守って昔ながらの生活を続け、また一部は観光業などに従事して暮らしている。
モニュメントバレーもナバホ族領有地にある。ジョン・フォード監督の映画の撮影地であることからも有名らしい。まさに西部の原風景という感じが味わえる。

私はビューホテルというナバホ族が運営するホテルに宿泊。

ここは部屋の真正面にモニュメントバレーがあるので人気。1ヶ月以上前に予約しようとした時は既にほぼ満室。ちなみにスタンダードとプレミアムビューの2タイプがあるけれど、どの部屋からでもモニュメントバレーが見れる造りになっているのでご安心ください。下の写真は部屋からサンセット。面倒くさがりの私にはこの上ない立地。

モニュメントバレー内はツアーでまわることに。ビューホテルの前に申込所(というか小さな小屋)があるのでそこで申し込み。2.5時間のツアーで一人90ドル。自分の車でも回ることもできそうだったけれど、道はかなりでこぼこで運転が大変そうだし、ナバホ族のガイドさんと話せたのでツアーでよかったかなと。


アンテロープキャニオン&ホースシューベンド

モニュメントバレーから車で西へ走ること2時間、ペイジという街へ。
ペイジの街を拠点にアンテロープキャニオン&ホースシューベンドを回る。
まずはアンテロープ・キャニオン。

砂岩でできた地層が鉄砲水などで浸食されて形成された渓谷。雨水が地面に染み込むよりも早く地表を流れ谷間を高速で走りぬけていくらしい。その際に周囲の砂岩を削り、押し流し、後には水が削った曲線の通路が残る。水の力でこんなに美しい模様が作られるなんて自然ってすごい…。アンテロープキャニオンにはアッパーとロウワーがあり、一般的にはアッパーの方が人気らしいけれど、私はロウワーが好き。ロウワーの方が狭くて入り組んだ感じとか、光の入り方がきれいだなと思った。なお、アッパーもロウワーもナバホ族のガイドさんと一緒でなければ入れない。雨が降ると鉄砲水が来る可能性もあるから現地の天候を理解したガイドさんの指示にきちんと従うためである。

ロウワーはツアー受付で料金を払った後10分くらい待ちツアースタート。ナバホ族のツアーガイドさん1人プラス6人のグループ。狭い階段を一人ずつ降りて行き、ガイドさんについていく1時間15分くらいのツアー。

対してアッパーは12時20分くらいに行ったら12時45分スタート分のツアーまで満員ということ。やはりロウワーより人気というか混み合っているのです。なので13時45分スタート分に申し込み。時間があるのでこの間にホースシューベンドも行ってしまうことに。

ホースシューベンドとはコロラド川がホースシュー(馬の蹄鉄)の形に蛇行した場所。ここも人気スポットらしく人がたくさんいました。入場料等はなく自由に見に行けるのだけれど、柵などはなく、かなりの高さなので怖い。完全に自己責任なので気をつけましょう。

アッパーから車で15分くらいだから、ちょろっと見てすぐに帰って来られると思いきや、駐車場から更に20分くらい歩く。地面は砂路で歩きにくいこともあり、早足で行ってぎりぎりでした。

さてさて、ホースシューベンドから何とかアッパーに戻りツアースタート。アッパーはロウワーが徒歩で全て完結するのとは違い、ジープで15分くらいの走る。かなりのガタガタ道をガンガン進む。ガイドさん1人に12人くらいのグループ。アッパーの中はロウワーよりも通路幅は広い。ロウワーより人が多く、写真撮影会が繰り広げられているが人を写さずに写真を撮るのは中々難しい。ガイドさんがスマホのカメラの設定まで教えてくれながら、岩の切れ目をどんどん進む。ロウワーがこぢんまりしたゆったりツアーだったのでなんとなくせわしない感じ。アッパーもツアー時間は1時間強くらい。


(行けなかった)ウェーブ

ペイジから車で西に1時間、カナーブという街へ。カナーブには5泊も滞在する。その目的はウェーブ(The Wave)の抽選に参加すること。

グランドサークルの他の場所は入場料さえ払えば誰でも行くことができる。
しかし、ウェーブだけは違う。というのも、毎日ウェーブに入れる人を抽選で選ぶ。正確に言うと、毎日ウェーブ行けるのは20人。うち10人は4ヶ月前の1日にインターネットで申し込み(例えば1/1〜1/31に5月分の申し込みが可。抽選は2/1に実施される)。残りの10人枠については、前日9時にカナーブという街のビジターセンターで行われる抽選に参加しなければならない。この抽選の倍率は季節にもよるけれど5月は一番人気でなんと10倍くらい…。

ウェーブと呼ばれているのは正確にはバーミリオン・クリフ国定公園のノース・コヨーテ・ビュートにある砂岩の層のこと。薄い層が重なってできた地形でたくさんの人が押し寄せると自然が壊れてしまうので人数制限をしている模様。

確率10倍なんて当たる気がしないけれど、テレビでも取り上げられていたり、その人気ぶりは私のミーハー心を大いにくすぐる。

そんなわけでカナーブ滞在中に5回くじ引きに参加。朝9時までに申し込み用紙を記入&提出したら各グループに番号が割り振られる。そしてこれ。

写真が小さいですが見えますか?おじさんが回しているのはビンゴマシーン。なんともレトロな方法だけれど何だか楽しい。このおじさんが毎日ビンゴマシーンをくるくる回して挑戦者を盛り上げている。

で、結果は全てはずれ。ほんとにラッキーチケットなのです…。

ちなみにこの抽選は前日の朝9時からということなのですが、アリゾナ州から行く人は時差に注意が必要。抽選をするカナーブの街はユタ州にある。どちらも山岳部時間だけれどユタ州は夏時間を採用、アリゾナ州は夏時間を採用していないため、夏期は1時間の時差がある。私は時差のことが頭から抜け落ちていて、初日アリゾナ州のペイジをアリゾナ時間の7時前に出発し、9時前に到着と思って向かったところ、到着したらユタ時間の10時前で抽選が終わってしまってました…。なんて間抜けな。そしてなんてややこしい。そのままサウスコヨーテビュートのくじ引きに参加できたので無駄足にはならなかったけれど。

あと、抽選に外れた日は何もしていなかったわけではなく、ブライスキャニオン&ザイオン国立公園に行ってました(後述)。


サウス・コヨーテ・ビュート

ウェーブと同じくバーミリオン・クリフ国定公園内にあり、ウェーブと負けずとも劣らずな絶景が見られる。そしてウェーブと同じく1日に入れるのは20人(インターネット抽選10人+現地で前日抽選10人)。なのに(ウェーブの時間を間違えて、サウス・コヨーテ・ビュートの抽選に切り替えたところ)抽選の時間になっても誰も現れない…。結果抽選なしで当選。サウスコヨーテビュートもかなりステキなスポットなんですよ?ウェーブと似た地形も見られたりするのに、なにゆえこんなに差があるのか不思議。

サウス・コヨーテ・ビュート(抽選なしだったので定かではないが、おそらくウェーブと同じ抽選手順)に当選すると、サウス・コヨーテ・ビュートへの行き方について詳細なマップが渡される。とは言うものの、道は未舗装ででこぼこ、かつ広大なエリア。道に迷ったり、車がぬかるみ等にはまってスタックしたら大変なことになる。自力で行くのは危険なので公式のガイドさんにお願いするのが吉。私はCircle Tour というツアー会社を利用。抽選(実際はしていないけれど)が終わって、夕方くらいに翌日のツアー依頼をしたけれど対応してくれた。サウス・コヨーテ・ビュートのツアー中にも、私たちをアテンドしてくれたガイドさんのところに翌日のツアー依頼の連絡がきていたのでみんなそんなもんなのでしょう。

さてさて、サウスコヨーテビュートツアーについて。朝10時スタートの17時終了というかなりの長丁場。車に乗っている時間も休憩している時間も含むけれど、後はひたすらエリア内を歩く。ただ、標高が少し高いらしくそんなに暑くはない。プライベートツアーでホテルまで往復送迎してくれるし、ランチはラップサンドを作って持ってきてくれるし、私の荷物も持ってくれるし、ツアー後にはビールも振舞ってくれる。
サウス・コヨーテ・ビュートで見られる風景は様々だけれど、ウェーブと似た地形として有名なのはこれ。

そしてこういううずまきソフトクリーム見たいな形の岩があちこちに見られる。

この薄い砂岩の層。風で削られてできているらしいのだけれど、色合いも含め、不思議。
もちろんミーハーな私としてはザ・ウェーブも行きたかったけれど、抽選に外れたからって嘆くことはないです。サウス・コヨーテ・ビュートが待ってます。


ブライスキャニオン国立公園

ここは標高が高くて涼しい。寒いほどでもなくちょうどよい。みんな口々にcomfortableと言ってた。車でも回れるけれど、主要ポイントはシャトルバスで回れるので、駐車場を探す手間を考えるとを頻繁に来るシャトルバスが楽ちん。
気候も含め私的にグランドサークルで一番コンパクトで回りやすいのはブライスキャニオン国立公園でした。
ブライスキャニオンの特徴は複雑な形。尖った形の岩が立ち並ぶ。

話はそれるけれど、ブライスキャニオンはモルモン教の伝道師であるエベニザー・ブライス(Ebenezer Bryce)の名にちなんでつけられた名前と言われている。エベニザー・ブライスがこのキャニオンに派遣されて灌漑用水設備を整える等の開発に貢献したからとか。


ザイオン国立公園

ここはとにかく大きい岩を見れます。熱いので水分補給はこまめに、以上。

え?ザイオン国立公園が雑ですか?この度またまた体調不良でさらーっと巨大な岩を見ただけで帰ってしまったので、あまり書くことかないのです…。

ここらへんに来て、結構旅の疲れが出始めたのかも。旅を始めて2ヶ月半結構なペースで回っているので。そして元々軟弱なので…。今後のためにペース落としつつゆるっと旅していきたいところ。

そんなこんなでグランドサークルの旅を終えてラスベガスへ。

グランドサークルでは何億年もかけて積み重なった地層が風や水など自然の力により様々な形に削られた姿を見てきた。自然の力の大きさやかかった年月の長さに圧倒される。ボキャブラリーが乏しいのでこのすごさを表現しきれないけれど、自然ってやはり偉大。

大自然の後の大都会ラスベガス記事は後日upします。

パンときどきワイン

おいしいパンとワインについてつぶやき。 日本だけではなく、世界のいろんな国を旅して見つけたい。

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