アメリカ(ナパバレー&ソノマカウンティ)
サンフランシスコ滞在中にレンタカーを借りて1泊でナパバレー&ソノマカウンティに行ってきました。ワインについていろいろ知りたいなと思うきっかけになったのがナパバレーのワインだったので、ずっと行きたいと思っていたのです。公共交通機関では少し時間がかかりそうだったので、レンタカーを借りました。スムーズに行けば、車で片道1時間くらいですが、帰りは平日の夕方で結構渋滞していました。カリフォルニア州はほんとに車社会で渋滞が悩みの種なのですね…。
①オーパスワン(OPUS ONE)
フランスのボルドーでシャトー・ムートン・ロトシールトを所有するバロン・ムートン・ロトシールトと、カリフォルニアのワインの父と言われるロバート・モンダヴィの共同経営ワイナリーです。ウェブサイトは日本語ページもあるようです。テイスティングのみ、もしくは、ワイナリー見学も含めたツアーがあり、どちらも予約が必要です。今回はテイスティングのみを予約して行きました。
ぶどう畑の中におしゃれな建物があります。予約制ということもあり人は少なめでした。早速テイスティングカウンターへ。テイスティングできるグラスは3種類あり、2013年のオーパスワン50USD、2011年のオーパスワン65USD、オーパスワンのセカンドラインであるオーバーチュア(OVERTURE)25USD。
これ1杯のお値段ですか…?いわゆるニューワールドワインならボトルが買えるくらいのお値段だなと衝撃を受けながらもどれを飲むか選ぶことにします。2011年はナパバレーは寒く、あまりよい年とはされていません。一方、2013年はよいコンディションですばらしいヴィンテージとされています。となると単純な私は当たり年と言われているのにお値段も安い2013年のオーパスワンに食いついちゃいます。大事にいただきます。
年によってぶどうの配分を変えているとのことで、2013年はカベルネ・ソーヴィニヨン79%です。力強くて、変な渋みや酸味がないのはさすがです。
建物の2階はテラスになっているのですが、青空の下にぶどう畑が一面に広がるのを眺められます。テイスティングカウンターの前にあるすてきなお庭やこの2階のテラスなどでおいしいワインがいただけるこの環境…。幸せすぎます。
②ロバート・モンダヴィ・ワイナリー(ROBERT MONDAVI WINERY)
オーパスワンで既に名前が出てきていますが、ロバート・モンダヴィはナパのワインを世界でも有名にした功労者です。彼は、父親のワイン作りを手伝うことで得たワインの知識や技術、スタンフォード大学で経済・経営を専攻しており、そこで学んだマーケティングの知識、そしてテクノロジー導入により、高品質なワイン作りを追求し、世界でも認められていったのです。ロバート・モンダヴィ・ワイナリーは1993年にはIPOをしています。調達した資金は借入金の返済、フィロキセラでダメージを受けたぶどう畑の植え替え、事業拡大などに使われた模様です。その後2004年には米アルコール飲料大手のコンステレーション・ブランズに買収されています。
ここがロバート・モンダヴィ・ワイナリーです。テイスティングのみなら予約不要でした。ワイナリーツアーや、曜日によってレストランでランチもできるプランもあり、そちらは予約が必要になります。テイスティングカウンターではグラスを注文できます。赤白それぞれ5〜6種類ずつのラインナップがあり1杯10USDくらいでした。どれにするか決める前にお試しもさせてもらえますし、決めたら決めたでたくさん注いでもらえて、サービス精神たっぷりでした。ナパバレーといえばカベルネ・ソーヴィニヨンかなと思っていたのですが、いろいろ試させていただいたら、MOSCATO D'OROというスイートワインが美味しかったのでそちらをいただくとに。
おいしかったのでこの後パロアルトでお世話になる友人にお土産として、ボトルを買っちゃいました。
③ケンゾーエステート(KENZO ESTATE)
カプコンの会長兼CEOである辻本憲三氏がオーナーを努めるワイナリーです。日本でも有名ですし、広尾などテイスティングルームがあってずっと気になっていました。日本のゲームソフトメーカーの創業者が、個人事業としてではありますがナパバレーで、ワインという全く異なる分野でもご活躍されているというのが嬉しいですよね。私もモンスターハンターをやったことがあるので勝手に思い入れがあります。
こちらは予約要です。テイスティングは4種類で50USDです。asatsuyu(あさつゆ)、riindo(紫鈴)、murasaki(紫)、ai(藍)をいただきました。私たちのテイスティングを担当してくださったのは玉藻さんという日本人の女性で、yui(結)とmuku(夢久)という2種類も飲ませていただきました。テイスティングのお客さんは25%くらいが日本人とのことです。もっと日本人が多いのかと思っていたのですが、大半が海外の方というのは、KENZO ESTATEの名前が海外でも知られているということなのかなと嬉しく感じました。KENZO ESTATE のワインは上品で繊細に作られていていますし、テイスティングルームもナチュラルでかつモダンな雰囲気ですてきな時間が過ごせました。
④スターリング・ヴィンヤーズ(Sterling Vineyards)
中心部から少し離れたナパバレー北部に位置する、こちらのワイナリーへは予約なしでふらりと行ってみました。まず、お支払いをしてからゴンドラに乗り、丘の上に建つワイナリーへ行きます。
逆に言うとワイナリーへはゴンドラに乗らないと行けないので、テイスティングだけしたいというのも、ゴンドラに乗って景色だけ見に行きたいというのもできません。ゴンドラ&テイスティング(白2種類、赤2種類)で1人32USDでした。グラスを持ちながらセルフガイドツアーで樽の貯蔵庫や、お庭などうろうろできます。
すばらしい眺めの中で飲むワインはやはりおいしいですね。
個人的にも好みのワインだったのですが、ワインを飲む場所の雰囲気も含めて行く価値ありだと思いました。
⑤V. サトゥーイ(V. Sattui Winery)
ピクニックスポットとして有名なサトゥーイ。ちょうどお昼ごろに訪問しました。
ワインももちろん作っているのですが、Artisan Deli & Marketplaceでサンドイッチ、ハム、チーズ、各種ディップなどが買えて、お庭の芝生の上にベンチなどで食べられます。
…と書いておきながら、私はMarketplaceがすごく混んでて圧倒されてしまい、向かいにあるDEAN&DELUCAで食事したのでピクニックしていません。次回はぜひともピクニックしたいです。そして、ワインのテイスティングエリアはMarketplaceに隣接していてこちらも賑わっています。
今写真を見返しても楽しそうです…。今回は2日間という短い時間でナパを訪れたのですが、ゆったりテイスティング&ピクニックに行くのが待ち遠しいです。
⑥シャトー・セント・ジーン・ワイナリー(Chateau St. Jean Winery)
ソノマの北部にあるワイナリー。ワイナリーの名前の通りまさにシャトーです。
予約はなしでふらりと行きました。15USDのテイスティングのプランもありますし、グラスでのオーダーもできます。
グラスで白のピノ・ブランワインをお庭でいただきました。
⑦ガンドラック・バンドシュー・ワイナリー(Gundlach Bundschu Winery)
ここは19世紀半ばから続くソノマでも歴史あるワイナリーです。
テイスティングルームはフレンドリーで入りやすい雰囲気でした。
テイスティングは20USDで白2種類、赤3種類をいただけます。
1杯ごとに説明も丁寧にしてくれて楽しくテイスティングができました。
2016年のゲヴュルツトラミネールと2014年のピノ・ノワールがおいしくてお気に入りです。
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