アメリカ(NY:授業料支払いに悩まされる)

コロンビア大学でALPという語学コースを取っていたわけですが、授業料の支払方法には頭を悩まされました。海外の学校に授業料を支払うって結構面倒なのです。結果的に払えたのですが、私の方法は力技で本流ではないと思います。まず、コロンビア大学では学費の支払いにクレジットカードもキャッシュも使えません。アメリカはカード社会なのでカードでの支払いができるかなと思っていたのが甘かったです。

ウエスタンユニオン(Western Union)という全世界の約200ヶ国で個人送金、企業支払を代行している会社経由の国際送金(wire)で支払うのがポピュラーなようですが、この方法を取るためには日本での協力者が必要になります。ウエスタンユニオンのシステムを使う流れとしては、まず、私がオンライン上のウエスタンユニオンのページでオペレーションをして、送金用の帳票(PDF)を出力。そしてそのPDF帳票を日本にいる協力者(両親とかが一般的でしょうか)にメールなどで送付。その後日本の協力者にお願いして、その帳票を印刷してもらい日本の銀行に持ち込んでもらい、その帳票に従って銀行が国際送金をするようです。実際には使わなかった方法なのですが、こんなところだと思います。この時、日本の銀行がどこの銀行でもよければ、両親に「最寄りの銀行に持って行って」とお願いすることができるのですが、ネットで調べているとどうやら地銀では取り扱いできない場合があるとか…。私の実家で近くの銀行と言えばみなと銀行。果たしてみなと銀行がこの取り扱いをしてくれるのかどうか。確かめてはいないのですが、確認の電話をして、電話を受けたご担当の方が、国際送金に明るくなければたらい回しにされる可能性があり、時間がもったいないので、みなと銀行を利用するのは諦めました。実家の最寄りメガバンクはというと、三井住友銀行で車で30分くらい。ただ、三井住友銀行に両親も口座を持っているのかどうか定かではありません。もし三井住友銀行に口座があれば、両親の三井住友銀行口座経由でウエスタンユニオンの仕組みを使って送金できるのですが、持っていない場合、両親が三井住友銀行までキャッシュを持ち運ばないといけません)。三井住友銀行に口座を聞いたのですが、「持っていたような、持っていなかったような…」というあやしい反応。

私の場合、ウエスタンユニオンを使う方法はそんなに楽ではなさそうだなと思い別の方法を模索したところ、①チェック(check)、②マネーオーダー(money order)の2種類がありそうです。①チェックの場合はアメリカ国内の銀行で口座を作る必要があります。アメリカで口座を作ると口座維持費を取られてしまうので避けたいです。そんなわけで②マネーオーダーを使うことにしました。


マネーオーダー

アメリカ国内に銀行口座を持っていない人が、アメリカ国内の誰かにお金を送らないといけないという時に使われる方法です。セブンイレブンなどのコンンビニでも作れるそうですが、私は郵便局(USPS)で作ってもらいました。ポスタルマネーオーダー(Postal Money Order)と言うそうです。

私の授業料は3,823USDなのですが(4週間でこのお値段とは安くはないですね…。)、マネーオーダー1枚の上限は1,000USDなので、4枚作ってもらいました(1,000USD×3枚+823USD×1枚)。発行手数料は500USD以下だと1枚につき1.4USD、500USD超だと1枚につき1.6USDです。マネーオーダーの支払方法は、キャッシュ、デビットカード、トラベラーズチェックが可能なのですが、私はデビットカードもトラベラーズチェックも持っていません。なのでキャッシュ(もちろんUSD)を用意しました。


クレジットカードによる現金調達

海外で現地通貨を調達する方法として、お得だと思われるのが、クレジットカードのキャッシングです。現地のATMにクレジットカードを入れてキャッシングの操作をするだけです。もちろんこれは借入なので返済までの期間の利息が付いてしまうことには留意が必要ですが、銀行や空港などの両替レートよりよいことが多いようです。今はインターネットなどでキャッシングの返済手続きができるカードもあるので、その機能を利用してすぐに返済してしまえば、利息も最小限に押さえられます。

私の場合授業料3,823USDを引き出す必要があったのですが、バンカメのATMでは1日に引き出せる上限が1,000USDでした。なので合計4回ATMで引き出して(1,000USD×3日+823USD×1日)キャッシュを準備しました。ちなみに1回引き出しあたり3USDくらいのATM手数料も取られます。


無事授業料支払い

作ったマネーオーダーをコロンビア大学のStudent Financial Servicesという部署に持ち込みます。郵便局でもマネーオーダーの記載方法を説明してもらったのですが、ひとまずブランクのまま、コロンビア大学まで持って行きました。Student Financial Servicesの方に「Pay to」欄に「Columbia university」と書いて「From」欄に学生番号だけ書けばいいと教えてもらいました。「それだけ?」と思って不安だったので、私は念のために学生番号の後ろに名前を書いておきました。それを提出して無事終了です。なお、郵便局ではCustomer's Receiptをもらえるので、念のためしばらくは大切に保管しておきましょう。


慣れないアメリカでのお金の支払い方法などに翻弄されましたが、学校のオンラインシステムで私のアカウントが見られるので確認したら、きちんと支払えているようです。とにもかくにも払えて一安心です。

冒頭に「力技」と書いたのは、日本より治安がよくないアメリカで大金を何度も持ち運んだという点、手間もそれなりにかかる点です。更に、クレジットカードキャッシングは利息が高めに設定されていること(インターネット上ですぐに返済することをお勧めします)、ATM手数料がかかること(4回×3USD=12USD)もあります。その他の方法でも何らか手数料がかかるので、一概には言えませんが、私の方法はトータルで結構かかったなという気がします。長く留学する場合は、アメリカで銀行口座を作ってしまうのが一番てっとり早いと思います。私のような1回こっきりで4週間だけのコースという場合だから取り得た方法でもあります。何かと勉強になりました。


パンときどきワイン

おいしいパンとワインについてつぶやき。 日本だけではなく、世界のいろんな国を旅して見つけたい。

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