チリ(サンティアゴ、イースター島)
チリは南米で最も発展している国。
観光云々はさておき、チリのパンについて。
「チリのパンはおいしくない」、というのがチリにいる日本人の共通認識らしい。
確かにチリのパンはパサパサなものが多い。
私としては、外はカリッと、中はもちっとしたパンが好きなので、
パサパサパンを食べるのは悲しいのですが、
毎度毎度パサパサパンが出てくるのでもはや諦めの境地。
数年前には日本でもおなじみのフランスのパン屋さん「PAUL」がチリにもできたらしいが、
1年程でつぶれてしまったとのこと。
チリにいる日本人は、PAULができてようやくおいしいパンが食べられるようになった
と思ったのに、残念な出来事だった模様。
現地の日本人の方曰く、PAULがつぶれた要因は、
PAULが急激に出店数を増やしすぎたこと、
そして、チリ人はパサパサなパンがそもそもお好きらしいこと、らしい。
そうか…。パサパサが好きならPAULのパンは根付かないだろうな…。
と、久しくおいしいパンを食べる機会がなかったので、チリのパン事情をしょっぱなに
持ってきて、ぼやいてしまいました。
私が知らないだけだと思うので、チリで日本人好みのパンが買えるお店が
あればぜひ教えてください。
サンティアゴ
さてさて、首都サンティアゴではコスタネラ・センターという巨大ショッピングモールの中の
「JUMBO(ジュンボ)」というスーパーでちょくちょくフルーツ等をお買い物。
海外のスーパーではしばしば感じるのですが、こちらのお店も相当巨大。
お店も広いし、置いてある商品もやたらでかい。
お客さんもどでかい買い物かごにいっぱい買っていく。その姿は圧巻。
そして、先ほどチリのパンについてだいぶダメなトーンで書いたけれど、
このJUMBOで買ったチャバタは予想に反しおいしかった。
まず、見た目はごつごつしていてまずまず。悪くない。
しかし気を許してはいけない。疑いつつ実食…。
皮はかため。ほんとにかたい。
中身は日本で求めるレベル程のもちっと感はないけれど、パサパサではない。
元々期待値が低かったというのもあるのだろうけど、十分食べられる。
同じくJUMBOで買ったミモレットチーズと共にいただきました。
ちなみにこのミモレットチーズはちゃんとした量り売りのもの。
日本では1,000円近くしそうな量で何と300円くらい。
物価は高めと感じていたチリだったので意外。
チリで一番有名なワイナリー「Concha y Toro(コンチャ・イ・トロ)」。
サンティアゴからほど近いと聞き訪問。
ワイナリーで開催されるツアーに参加。事前にインターネットで申し込みができる。
ツアー会社が主催するものに参加すると、往復送迎付き&ワイナリーへの申し込みも、
全てお任せできるけれど、自分で申し込み&地下鉄とバスを乗り継ぎ自力でも行ける。
地下鉄はブルーのL4ライン。
ホテルの近くのTOBALABA駅から乗り、終点1駅手前のLAS MERCEDES駅で降りる。
駅を出るとバス乗り場があるので、コンチャイトロ方面に向かうバスに乗り込む。
73、80、81番がコンチャイトロ行きのバス。
でもバンバン走っていてどれが正しいバスか分からず、バス乗り場にいる係の方に
「コンチャイトロヴィンヤード!」と言ってバスを探してもらった。
どこでバスを降りるかもいまいち分かっていなかったので、
グーグルマップを見つつ周囲の様子を伺っていたら、
ドライバーさんが「コンチャイトロ!」と言って教えてくれる。
自分で現地まで公共交通機関で行けると往復送迎付のツアーよりお安く行けるし、
自由に時間が使えるので、ワイナリー併設レストランで食事をしつつ、
好きなワインが飲めるのところがメリット。
当初英語ツアーは15:30以降の回しか空いておらず、その時間に予約をしていたのだけれど、
量は①グラス1/2、②グラス1杯、③ボトルから選べる。
私はドン・メルチョー(カベルネ・ソーヴィニヨン)と、
アルマヴィーヴァ(カルメネール&カベルネ・ソーヴィニヨン)のグラスをチョイス。
プロモーションのグラス1杯の方が、正規のグラス1/2の料金よりお安い。ラッキー。
グラス1杯で2,000円から3,000円くらいのレンジですが、
フランスの赤ワインに比べるとコスパは高い。私の好みはドン・メルチョーの方。
お料理もチリ料理も含め幅広く揃っている。チーズ盛り合わせを注文。
チーズは結構な分量出てくるので、これだけでもお腹いっぱいになれる。
そしてこのレストランで出されたパンは中々もっちりおいしい。
チリらしからぬ、といったらチリのパン業界の方に怒られそうですが…。
1つ目は、ドン・メルチョー。カベルネ・ソーヴィニヨンのワイン。同社トップキュベ。
2つ目は、アルマヴィーヴァ。これはフランスのロトシールトとのコラボワイン。
3つ目は、カッシェロ・デル・ディアブロ。スペイン語で「悪魔の蔵」というワイン。
ドン・メルチョーはワイナリー創設者の名前を取ったワイン。
ドン・メルチョー始め、チリではカベルネ・ソーヴィニヨンは
最大の栽培面積を誇るぶどう品種。通称「チリカベ」。
そしてカルメネールというぶどう品種。チリではメジャー。
ボルドー原産のぶどう品種だけれど、19世紀のヨーロッパでの大規模な
フィロキセラ被害により絶滅していたかに思われていたもの。
ところが、ボルドーのカルメネールはフィロキセラ被害の前にチリに持ち込まれており、
気候条件もよくフィロキセラ被害もないチリですくすくと育っていた。
カルメネールはチリでは長年メルローと勘違いされ育てられてきたけれど、
毎年、同じメルローでも収穫時期の違う木があることが不思議に思われていた。
1994年にフランスの醸造家がDNAを調べてみると実はカルメネールであることが分かり、
復活したというわけなのです。
「カッシェロ・デル・ディアブロ」はスペイン語で「悪魔の蔵」。
何だか怖い名前がついたこのワインは、130年以上語り継がれる伝説に基づいたもの。
あまりにも美味しすぎるこのワインを盗み飲みをする人が絶えなかったので、
ワイナリー創設者のドン・メルチョー氏が「この蔵には悪魔が棲んでいる」と
噂を流して人々を恐れさせ、ワインを守ったとのこと。
ワインツアーではぶどう畑で説明を聞いた後、栽培されているぶどうを食べられる。
甘いものもあればすっぱいものも。
その後、地下の貯蔵庫も見学でき、貯蔵庫の壁に上述の伝説を説明する映像が流される。
テイスティングは白1種類、赤2種類を飲める。
使ったワイングラスはお土産に持ち帰らせてくれる。
私は世界一周中でグラスを持ち歩けないので、
サンティアゴのホテルに置いてきてしまいましたが…。
総じてしっかりワイナリーツアーが組まれているなという印象。
サンティアゴ近辺にはワイナリーがたくさんあるので、どこに行くか迷うと思います。
チリワインに元々詳しい人でなければ、いろんなワインを飲んでからでないと、
どのワイナリーのワインが好きかジャッジできない。
私もチリのワイナリーをほぼ知らなかったので最大手のコンチャイトロを選択。
若干ベタすぎるとも言えなくないけれど、サンティアゴ滞在中は、
ワイナリーは1回しか行けず、失敗はしたくない。
他の方のブログ等で行き方も含め情報量が多いし、コンチャイトロは安心安全かと。
おいしいドンメルチョーを飲めたので私は満足です。
スペイン語では「イスラ・デ・パスクア」、現地の言葉では「ラパ・ヌイ」と言うらしい。
たくさんフライトがあるわけではないので、予約とかは早めにした方がいい。
チリ本土でも高いなぁと思っていたけれど、それよりさらに高く感じる。
高級ホテルという訳ではないのに1泊2万円超(3月中旬の価格)。
ちなみにイオラナホテルは生活の中心となるハンガロア村から結構離れている。
イオラナホテルよりさらにお高いけれど、ハンガロアホテル等、村の中心にある
ホテルを選ぶと、レストランやらお店やらのアクセスは便利かも。
余談ですが、村内にある郵便局からエアメールを送ると、モアイスタンプを押してくれる。
私は家族や友人に何枚か出しました。届く頃にはイースター島にはいないと思うけれど…。
島内観光は1日ツアー×1回と半日ツアー×2回に参加。
ツアーもその他物価同様、やはり高くて合計15,000円くらい。
レンタカーを借りて自分で回ることもできるけれど、
タハイ儀式村(イミテーションではあるが目がはめ込まれたモアイがある)、
オロンゴ儀式村(2㎞離れたモトゥ・ヌイという島に泳いでいき鳥の卵を一番早く
持ち帰った人が、1年間王となれる儀式が行われていた場所)、
ラノ・ララク(モアイ製造工場の丘)、
アフ・アキビ(海を見つめて立つ7体のモアイがある)等メイン所を網羅的に回れて、
現地の方の説明を聞けるということでツアーをチョイス。
これはモアイ業界(?)では有名な話で、ツアーでも教えてくれるのだけれど、
過去イースター島のモアイは民族間の争いで倒されてしまっていた。
1991年に『世界不思議発見!』というテレビ番組で、
そんなイースター島のモアイの現状について放送された。
それを見た高松にある株式会社タダノというクレーン製造販売会社の社員が、
自分たちで何かできないかと呼びかけ、クレーンを寄贈し、モアイを立て直したのである。
そんな日本の協力に感謝し、下の写真の1体のモアイは日本の方を向いているらしい。
社内で説明することも、イースター島の人にクレーンの使い方を教えることも
大変だったと思う。
ちょっとしたたまたまみたいなのが積み重なって、今、世界中の人が
立ったモアイを見れるようになったのだと思うとすごいことだなと思う。
日本人として誇らしいお話です。
そんなモアイをたくさん見られて満足。
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