【出発準備】ビザ申請手続き①

2017/2/2、ようやくNYの大学からI-20が届きました。


さかのぼること2ヶ月。2016/12/3、I-20の「申請ボタン」をぽち。

3週間くらいでI-20が発行される予定と大学の担当者からメールをもらい、

上手くすると2016年内にはビザ手続きが完了してしまうかもと勝手な皮算用。

しかし、あれよあれよと時間は過ぎ、2月に突入しようやくのご到着。


1月中旬には、大学から、入学にあたり受けるべきオンラインの語学レベルチェックテストの

記録が確認できないという連絡があり、再度受けたりもしたので、

そこからカウントして3週間ということだったのかも。


待ちに待ったI-20をもとにF1ビザ(学生ビザ)申請を行います。


ちなみに私が行こうと思っているのはNYにある大学付属の語学学校。

5月〜8月の間に各3週間の授業が3回開講される。

1回分だけ受講してもよいし、2回または3回受講することもできる。


この大学付属の語学学校を選んだのは、英語の上達のためというのはもちろんだけれど、

世界一周旅行を終えて再就職の時に、履歴書に書くメリットが高そうという面が大きい。

ゆえにNYの名のある大学の付属語学学校を選んだというちょっと不純(?)な動機。

採用担当者が「え?○○大学ですか?」と本当の留学生と勘違いしてくれるかもしれない、

という淡い淡い淡い期待を密かに抱いていたりする。(まずないですよね…)

実際の大学や大学院への留学は入学試験もあるけれど、

語学学校に試験はないので、その違いは実際には大きい。


英語でコミュニケーションをとったり、仕事で使いたいのはもちろんだけれど、

語学力を伸ばすのは旅そのものを通じてやっていくこと。


せちがらいなと思うけれど、日本では、

「世界一周旅行していました、旅が終わったのでまた働きます」

というのは多くの企業ではまだ受け入れられないのかなと思っている。

終身雇用が根付いていた日本ではぷらっと会社を辞めてしまって、

ぷらっと旅に出てしまうような人材を求めていないことが多いので。


そんなこんなで再就職の時に自分のアピールポイントを少しでも増やせればと、

こちらの大学付属語学学校を選ばせていただという次第。


大学付属語学学校は、もともと大学入学を目指す留学生のための

集中英語研修プログラムとして設立されたという背景がある。

そのため、大学教育で学ぶに充分な英語力を身につける点にも力を入れている。

入学試験がないだけで、名ばかりという訳ではなく、アカデミックな内容の

英語は専門用語も多そうで、授業についていけるか若干不安はある。

語学学校は、大学キャンパス内にあるため、大学の学生と交流しながら

英語を学べる環境にあるところはメリット捉えている。


そんな訳で必要になってくるF1ビザについて、私のケースを記録しておきます。


①F1ビザについて

私が選んだのは5月からスタートする3週間だけの授業。

米国ビザ申請のHPによると、学生ビザの説明のところに

「米国内の認定大学、私立高等学校、認可された英語プログラムなどで教育を

受けることを希望する場合は、F-1 ビザが必要です。

週18時間以上の授業を受ける場合もF-1 ビザが必要です。」とある。

つまり大学付属の語学学校に行く場合はF1ビザが必要ということ。

ちなみにF1ビザでは授業が始まる30日前からアメリカに入れて、

授業が終わったら60日以内にアメリカを出る必要がある。

つまり最大で授業3週間+90日間アメリカに滞在できるということ。


②F2ビザの取得

そもそも世界一周旅行はダンナと一緒。

私がF1ビザを取ってアメリカに滞在中、ダンナはどうするのか。

選択肢としては、以下2つが考えられる。

1. ESTA

短期商用・観光目的(90日以下)のアメリカ渡航の場合はビザは免除。

ただし、ビザ免除プログラム渡航者は、米国行きの航空機や船に搭乗する前に

オンラインでESTA渡航認証を受ける必要がある。

→ESTAはオンラインで簡単に承認取得できる。

 自力でやれば処理料金4ドル+認証料金10ドルですむ。

 これまでアメリカに行くときはESTAで行っていたので申請方法も分かっている。

 ただし…、ESTAでは最大90日しかアメリカにいられない。

 うーむ。この期間が問題。

 仮にESTAに合わせてアメリカ滞在期間を90日とすると、

 3週間は語学学校に集中するため、残りの日数で広大なアメリカを旅するのはいささか厳しい…。

2. F2ビザ

F2ビザとはF1ビザ保持者の配偶者や子供など家族が取得するビザ。

このF2ビザであればダンナも私と同じ期間(3週間+90日)アメリカに滞在できる。

→一緒に旅行をするためにはこれしかない。ないのですが…。

 3週間だけの留学で家族ビザを取るのは違和感ありませんか??

 もちろん「○年以上でなければF2ビザは出せません」とはどこにも書かれてはいない。

 しかし、これが1年とか2年であれば、家族が離ればなれになりたくない、とか、

 一緒にアメリカで過ごした方が経済的とか、家族ビザを取得することに合理性がある。

 しかし3週間だけの留学についていく家族ビザ。

 しかもダンナが仕事も辞めて(ダンナは世界一周のため2月末で退職予定)、

 YOUは何しにアメリカに?状態。


何となく不安を感じつつ、F1&F2ビザ取得の手続きを始めることに。

基本的にはF1ビザを取得する流れの中でF2ビザの必要項目(ダンナの情報)を入れていく。


前置きが長くなりましたが、F1およびF2ビザ取得の大まかな流れは、

①I-20取得

②DS-160の電子申請

③ビザ申請費用支払い&SEVIS費用支払い&面接予約

④アメリカ大使館での面接

⑤ビザ発給

となります。

代行業者にお願いすることもできますが、私は自力でやってしまったので、

今日は①〜③までを備忘として書いておきます。

(④〜⑤はこの後書きます。)


①I-20取得

アメリカの留学先の学校から留学生に発行される、「入学・在学資格証明書」。

大学のHP等のガイダンスに沿って申請。

申請にあたって、150ドルの申請費用と、350ドルの受講料のデポジットが必要になる。

(学校ごとに規定料金があるのだと思う)


私が行く大学ではインターネットでの申請のみ。

申請フォーマット自体は、名前・住所・Eメールアドレス等を記入していくシンプルなもの。

F2ビザも欲しい人は家族の情報も入れる箇所がある。


添付書類は、下記3点のみ。

・財政証明(銀行の預金残高証明書、英文・USD建て)

・婚姻受理証明書(日本語)

・パスポートの写し(自分の分とダンナの分)

添付書類は原本提出不要。PDF化したファイルを申請ページでアップロードすればよい。


銀行の預金残高証明書は銀行の窓口に行って発行してもらう。

英文・ドル建ては対応していない銀行もあるかもですが、みずほ銀行ではできました。

手数料は700円くらい。

発行まで1週間程度かかるので早めに対応要。

金額としては生活資金等も含んだ留学資金が支払える残高があることが重要。


婚姻届受理証明書は婚姻届を提出した市区町村でもらえる。1通350円。

F2ビザ申請のための添付書類で、婚姻関係が証明できれば戸籍謄本とかでもよいと思う。

ちなみに婚姻届受理証明書は英訳は付けず日本語のものでOK。


申請すればあとは待つだけ。


ほんとにほんとに早く届くのを待ってた。

なぜか。

私の勝手な事情ですが、世界一周ルートの中で、アメリカに行く前に、

2月中にどうしてもウユニ塩湖に行きたい。

(ウユニ塩湖は12月〜2月の雨期に行くと、例の鏡張りの美しい湖の景色が見られる)

(「H.I.S.」 HP http://www.his-j.com/tyo/zekkei/uyuni/)

なので、少しでも早く出発したい思いがあり、少しでも早くI-20が欲しかった。

初めてのビザ取得で右も左も分からない中、2月下旬には出発したいという思いがあり、

大学の担当者の方には何度か問い合わせをしてしまった。

基本的に迅速にメール返信して下さいました。感謝です。

大学側は私のそんな事情はもちろん知らないので、

「この学生、5月スタートの授業なのにやたら急いでるなー」と思われていたと思う…。


②DS-160の電子申請

届いたI-20を元に、早速DS-160というオンラインのビザ申請書を作成&申請。

米国ビザ申請HPの「非移民ビザ申請→DS160に記入する」から申請できる。

同ページ上にある動画「のりこ留学物語」で、

主人公のりこと、大使館ソーシャルメディア親善大使の豆夢(とむ)が解説してくれるので、

それを見ながら申請書を埋めていく。中々分かりやすい動画。私何回も見てしまいました。


入力開始時にアプリケーションID(AAから始まる英数字)が発行されるので、メモしておく。

途中まで入力した内容をセーブして、後から入力画面に戻る時に必要になる。


ざっくり記載内容は下記の通り。

・自分の情報(名前・生年月日・住所・電話番号・Eメールアドレス・パスポート情報)

・トラベル情報(渡米目的・渡米日・滞在期間・滞在先・費用支払者・同伴家族、等。

 滞在先は決まっていなかったのでUndecidedとしたけど、大学の住所でもいいと思う。

 同伴家族にはダンナの情報を入れました)

・過去の渡航情報(最近のものから過去5回分の渡米履歴やビザ取得履歴。

 渡米履歴はどうしても分からない場合は、best estimateと思われる日を記載。

 私は過去のパスポートを見て渡米日は分かったけれど、滞在期間は分からずで推定日数を

 記載したけれど特段問題なしだった)

・米国での連絡先(I-20を転記。学校担当者をSCHOOL OFFICIALとして入力)

・家族情報(両親の名前・生年月日を入力)

・職歴(私はSelf Employedと入力。過去の職歴も記載。

 不思議なんですが、なぜか日本国籍の女性には学歴質問はないらい。

 私は学歴は問われず、一方、ダンナは中学校レベル以上の学歴を問われたらしい)

・病歴や犯罪歴

・身元確認先(日本でビザ申請者について確認できる連絡先を2人入力。

 家族や親戚は除く。私は事前確認の上、元同僚のお名前をお借りしました)

・SEVIS情報(I-20に記載がある。Nで始まる番号がSEVIS ID)

・写真アップロード(ここがくせ者。背景は白とかメガネはだめ、等制約が多い。

 こちらで条件をよくご確認ください。

 スマホで撮影した自撮り写真でもいける。明るめに画像調整して、アップロードページの

 ツールで大きさを整えればOK)


申請ページは英語だけれど、英文にカーソルを会わせると日本語訳のポップが出てくる。

全て入力が終われば申請ボタンを押し、確認ページを印刷して終了。


③ビザ申請費用支払い&SEVIS費用支払い&面接予約

DS-160申請が終わればビザ申請費用を支払う。

このあたりも、のりこととむが丁寧に教えてくれるのでお世話になった。

パスポート、DS-160申請確認書、I-20、クレジットカードが必要。

(ビザ申請料金をクレジットカードで支払う場合)

米国ビザ申請の「非移民ビザ申請→ビザ申請料金を支払う」ページから

自分のプロファイルを作成。(プロファイルはユーザー登録みたいなもの)

ビザの種類、申請場所、パスポート情報、ビザ郵送先情報等入力していく。

(ビザは発給されたら郵送で届くのです)

途中、F2ビザ申請をするダンナの情報も併せて入力。

ダンナと私の2人分のビザ申請料金(18,400円×2名=36,800円)を

クレジットカードで支払い。(Pay-easy対応のATMで現金で支払うことも可)

支払いが終わるともう一度ログインし直して大使館面接予約を進める。

2/2(木)時点で最速予約可能なのは2/6(月)8:30の枠なのでそこを予約。

予約確認表を印刷して終了。


続いてSEVIS費用支払い。

SEVISとは「Student and Exchange Visitor Information System」の頭文字。

米国国土安全保障省「Department of Homeland Security」(DHO)による米国滞在中の

留学生を管理する仕組みです。管理システムの費用を払う訳です。

なのでF1ビザ等の学生ビザを取る人は支払い対象。

F2ビザ等の家族ビザを取る人は支払い対象外。つまり私は対象、ダンナは対象外。

米国大使館のページから支払いページに行ける。

ウェブ上は「I-901 FEE」とある。

ページは英語だけれど、SEVIS ID、名前、生年月日を入れるだけのシンプルなもの。

料金は200ドルで、こちらもクレジットカードで支払い。

「SEVIS ID Payment Confirmation」という支払い証明書を印刷して終了。


これでようやく事務的にやることは終了。

あとは面接日を待つばかり。

(面接の内容はこの後書きます)

パンときどきワイン

おいしいパンとワインについてつぶやき。 日本だけではなく、世界のいろんな国を旅して見つけたい。

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